ただいま作成中です。少しずつ増やしていきます。
アルファベット(略語)
AAMI:えいみー
(Association for the Advancement of Medical Instrumentation)米国医療機器振興協会
医療機器の安全性の基準や性能の基準など適切な使用方法を定めている。その基準の中に「ドレープ、ガウン、その他防護服類のバリア性を4段階で計る基準」がある。
AC:えーしー
(autoclave:AC)オートクレーブ。高圧蒸気滅菌。
BI:びーあい(生物学的インジケータ)
(Biological Indicator)あらかじめ定めた滅菌プロセスに対して、あらかじめ定めた抵抗性を示す育成可能な微生物を含む試験システム。各滅菌法ごとに選ばれた芽胞などの生きた細菌を入れたインジケータをPCDに入れて滅菌後、培養して菌の生育の有無を確認する。
CI:しーあい(化学的インジケータ)
(Chemical Indicator:CI) ケミカルインジケータ。設定されたSV値(温度や時間などの規定値)に達したかどうかを色の変化で確認します。滅菌工程の設計や日常のモニタリング(監視)などに使うもの。滅菌条件の達成を確認するテスト用具。
CSSD:しーえすえすでぃー(滅菌供給部門)
(central sterile supply department:CSSD)滅菌供給部門。医療施設で再使用可能医療機器(RMD)の再生処理を行う部門。(滅菌管理部門ということもある)
EOG:いーおーじー
(ethylene oxide gas:EOG)エチレンオキサイドガス。酸化エチレンガス。エチレンオキシドガス。低温滅菌に使われる滅菌剤。有毒で引火性・発がん性があり、「特定化学物質障害予防規則」(通称:特化則)で取り扱いが規程されている。EOG滅菌を行う施設内に「特定化学物質及び四アルキル鉛等作業主任者」(通称:特化主任)が常勤していなければならない。他の低温滅菌が普及し、減少傾向にある。
ERSM:いーあーるえすえむ(事象依存型無菌性維持)
(event related sterility maintenance)「事象依存型無菌性維持」滅菌後の無菌性有効期間は、あらかじめ定めた時間ではなく、滅菌物を使用するまでの保管や移送環境によって規定されるという考え方。滅菌物を床に落下したり包装が汚れる、濡れる、穴があく、破れる、シール部位がはがれる、包装材の劣化などの「事象(イベント)」がない限り半永久的に無菌性が維持されると考えます。決められた時間に達していなくても、包装や内部が汚染されたら、その時点で無菌性は破綻します。
IQ:あいきゅー(据付時適格性確認)
(installation qualification:IQ)据付時適格性確認。洗浄器や滅菌器などの装置と補助システムなどが、メーカーが定めた仕様通りに設置・接続されている証拠を確認し記録すること。
KYT:けーわいてぃー(危険予知トレーニング)
危険予知訓練(Kiken Yoti Training)イラストや写真を見て、どこにどんな危険が潜んでいるかを見つけ、改善策を話し合う訓練。
NCG:えぬしーじじー
「非凝縮ガス」供給蒸気中に存在する凝縮しない空気や他の気体。
OQ:おーきゅー(運転時適格性確認)
(operatioal qualification:OQ)据え付けられた装置(滅菌器や洗浄器など)をその手順に従って運転したとき、予め定めた限度内(許容範囲内)で作動する証拠を取得し、文書化するプロセス(一連の過程)
PCD:ぴーしーでぃー(工程試験用具)
(process challenge device:PCD)「プロセスチャレンジデバイス」洗浄、消毒および滅菌あらかじめ定めた抵抗性を示すように設計された、それらのプロセスの性能を評価するための用具。工程試験用具ともいう。
PI:ぴーあい(物理的インジケータ)
(Physical Indicator:PI)滅菌器の計器類で測定・表示される値。温度、時間圧力などの変化を見て滅菌条件が達成されていることを確認し記録します。
PPE:ぴーぴーいー(個人防護具)
(Personal Protective Equipment:PPE)感染防止やけがの防止のために使うもの。正しい着脱手順と交換頻度を守らなければ、効果がなく逆に危険なこともある。洗浄時は、使い捨てのマスク、グローブ(手袋)、キャップ(帽子)、エプロンまたはガウンと、ゴーグルかフェイスシールドが必要です。防護具には3つの目的があり、まずは自分の身を守ること。次に取り扱う器具や環境の汚染を防ぐこと(清潔なものを汚さない)、そして一緒に働く仲間を守ること。
PQ:ぴーきゅー(稼働性能適格性確認)
(performance qualification:PQ)予定される条件下で、工程がすべての所定の要求事項を満たす製品(RMD)を、恒常的に再生処理できるという客観的な証拠を得て、その結果を記録すること。
QMS:きゅーえむえす
(quality management system:クォリティマネジメントシステム)製品の設計・開発、製造、保守サービスなどについて、手順やルールを決めて、一定の品質を満たした製品やサービスを恒常的に(いつも、毎回)供給する「仕組み」のことです。
RMD:あーるえむでぃー
(reusable medical device)再使用可能医療機器。医療機器メーカーが再使用または再生処理できるように製造した医療機器(器具)。メーカーが単回使用(使い捨て)を明記した滅菌済みの製品は含まない。
SAL:さる
(sterility assurance level:SAL)滅菌後の製品に1個の微生物が存在する確率。10の何乗分の1という確率で、一般的には10-nと書く。nの数字が大きいほど、滅菌後の微生物の存在確率は低くなる。この確率は非常に低い数に減らせるが、決してゼロにはできない。
SDS:えすでぃーえす
(safety date sheet:SDS)「安全データシート」材料の特性や人と環境に及ぼす有害作用、安全な取り扱いと廃棄(はいき:捨てる)のための注意を定めた文書
SMS:えすえむえす
(Spunbonded-Meltblown-Spunbond:SMS)バリア性の高いメルトブロー不織布を、強度の高いスパンボンド(ポリプロピレン)不織布ではさんだ3層構造の不織布(ラップ材)です。バクテリアバリア性(BFE)と撥水性に優れており、低リント(ケバ立ちにくい)性でやわらかく丈夫です。蒸気滅菌・EOG滅菌・プラズマ滅菌に使用できるものもあります。
SOP:えすおーぴー(標準作業手順書)
(standard operating procedure:SOP)再生処理の手順、方法、エビデンス(根拠)などを記載した手順書。
SUD:えすゆーでぃー
(single-use device:SUD)単回使用医療機器。使い捨て、ディスポーザブル製品。メーカーが1回の使用で捨てるよう設計・製造した製品。勝手に再使用してはいけません。
TRSM:てぃーあーるえすえむ
(time related sterility maintenance)「時間依存型無菌性維持」滅菌後の無菌性有効期間は、包装形態などの条件にもとづいた時間(期間)によって規定されるという考え方。一定の時間が経過すると無菌性が破綻すると考え、期限切れは再生処理を洗浄からやり直す。
WD:ウォッシャーディスインフェクター(洗浄消毒器)
(washer disinfector:WD)「洗浄消毒器」使用して汚れた器具を全自動で洗浄し熱水消毒できる洗浄器。ジェット水流による物理的な洗浄効果と洗剤の化学的作用によって、強力な洗浄力がある。乾燥工程があるが、外気に排気できるダクトに直接接続されていない機種では、乾燥性能は劣る。
あ
アクシデント(事故)
患者に及ぼす影響が大きいできごと(医療事故)や医療機器・器具を破損すること。
安全データシート:あんぜんでーたしーと(SDS)
(safety date sheet:SDS)材料の特性や人と環境に及ぼす有害作用、安全な取り扱いと廃棄(はいき:捨てる)のための注意を定めた文書。
い
EOG滅菌:いーおーじーめっきん
インキュベーター(培養器)
培養器。生物学的インジケータ(BI)を一定温度で一定時間保温し培養液中に微生物の生活反応が現れるかどうかを判定するために使うもの。温度と時間は、滅菌法によってBIに入っている細菌が違うので異なる。要請/陰性を自動判定する機能がついた機種もある。
インシデント(ヒヤリハット)
事故につながる可能性があるできごと。事故につながると気づいて踏みとどまったできごと。手順や操作方法を省略したり間違ってやってしまったが、運よく事故や問題が起きなかったできごと。「ヒヤッとした」「ハッとした」段階で、未然に防げたできごと。
インテグレーティングインジケータ(CI)
タイプ5インジケータ。すべての重要プロセス変数に反応し、変色の条件がBIの死滅条件を満たしており、BIと相関している。外国で一般的に使われている包装内部用のCI。
異物:いぶつ
微生物を含めた汚物、有機物などの洗浄物(洗う器具)に付着しているもの。「汚染物」と同じ。
医療機器:いりょうきき
(medical devise)人もしくは動物の病気の診断・治療・予防に使う目的、人や動物のからだに影響を与える目的の器械や器具で、政令で定められたもの。
陰性
う
ウォッシャーディスインフェクター:WD
(washer disinfector)使用して汚れた器具を全自動で洗浄し熱水消毒できる洗浄器。ジェット水流による物理的な洗浄効果と洗剤の化学的作用によって、強力な洗浄力がある。乾燥工程があるが、外気に排気できるダクトが接続されていない機種では、乾燥性能は劣る。
運転時適格性確認:うんてんじてきかくせいかくにん(OQ)
(operatioal qualification:OQ)据え付けられた装置(滅菌器や洗浄器など)をその手順に従って運転したとき、予め定めた限度内(許容範囲内)で作動する証拠を取得し、文書化するプロセス(一連の過程)
え
AAMIタオルパック:えいみーたおるぱっく
AAMIが定めた手作りPCD(工程試験用具)のこと。高圧蒸気滅菌用(タオル16枚法)とEOG滅菌用がある。使用するタオルについての注意事項を守ること。高圧蒸気滅菌用のたおるパックは、小型の滅菌器には入らない大きさである。
- タオルは使用するたびに毎回洗濯、乾燥してから使う
- タオルを洗う洗剤には、蛍光剤が含まれていない物を使う
- タオルを繰り返し使うと劣化するので適宜交換する
Ao値/Aノート/A値:えーおーち、えーのーと、えーち
湿熱消毒処理における微生物の致死量を表す値。10℃のZ値を持つ微生物について、80℃の時に微生物が死滅する時間と同じ時間(等価時間:秒)で表される。
F値:えふち
基準温度で一定数の微生物を死滅させるのに要する加熱時間(分)です。一般的にF値と呼ばれるものはF0値に該当する場合が多いです。
F0値:えふぜろち
湿熱滅菌における微生物不活化能力の程度(微生物の致死量)を表す値。基準値121℃でZ値が10℃の場合に、121.1℃の温度における値と同じ(等価)時間(分)です。
FBIO値
微生物の初期菌数の常用対数と、そのD値の積で示される値。生物学的インジケータ(BI)の総抵抗性を表すのに使われる。
SV値:えすぶいち
(Stated Value:SV)化学的インジケータ(CI)の規定値で、CIの変色条件を表す値。
エアレーション
滅菌プロセス(過程)の一部で、滅菌剤やその反応生成物(副産物)を、あらかじめ決めたレベルになるまで製品(RMD)から脱離(だつり:取り除く)する操作。*製品に残留する滅菌剤および反応生成物が、製品を患者に使っても障害を与えないレベルまで下げること。滅菌器の中またはエアレーターなどの中で強制的に脱離する方法や、別の部屋で自然放置する方法がある。
エチレンオキサイド滅菌
エミュレーティングインジケータ(CI)
タイプ6インジケータ。すべての滅菌工程の重要プロセス変数に反応し、合格と不合格条件の幅が最も狭く、特定の滅菌条件を精度よく判定できる。
エラー
お
汚染物:おせんぶつ
微生物を含めた汚物、有機物など洗浄物(洗う器具)に付着しているもの。「異物」と同じ。
オートクレーブ(蒸気滅菌・高圧蒸気滅菌)
(autoclave:AC)
オートリーダー
か
回収
化学的インジケータ(CI)
(Chemical Indicator:CI) ケミカルインジケータ。滅菌工程の設計や日常のモニタリングなどに使うもの。滅菌条件の達成を確認するテスト用具。
過酸化水素ガスプラズマ滅菌
過積載:かせきさい
規程の積載量を超えて積載すること。洗浄不良や、滅菌物の昇温時間が長引いて滅菌不良の原因になる。
稼働性能適格性確認:かどうせいのうてきかくせいかくにん(PQ)
(performance qualification:PQ)予定される条件下で、工程がすべての所定の要求事項を満たす製品(RMD)を、恒常的に再生処理できるという客観的な証拠を得て、その結果を記録すること。
乾燥不良
ガス滅菌
き
機械洗浄:きかいせんじょう
洗浄器を使って、次の処理(消毒/滅菌)または使用目的に必要な程度まで汚染物を取り除くこと。
危険予知訓練
キャビテーション
超音波が液体に当たると水の中の圧力が変化し、この圧力差で短時間に小さな気泡が発生し消滅する現象のこと。小さな泡が消滅する時に非常に強い衝撃波が発生する。固いものの表面に衝撃波が当たると、表面に付着している汚染物が破壊され引きはがされる。
キャリブレーション
洗浄器や滅菌器などの計測器(温度計やタイマー、圧力計など)の狂いや精度を、正確さが証明されている標準器で測定することをいいます。偏りや狂いがあった場合は、正しい計測結果にたるように調整する意味も含まれています。「較正」「校正」とほぼ同じ。
供給:きょうきゅう
保管している滅菌物(既製品)や滅菌器具を、使用現場の請求に合わせて提供すること。
記録紙
く
空気排除
組立:くみたて
洗浄後の器具の点検・メンテナンス、セット組、包装をして滅菌する準備をすること。狭い意味では、セット組と包装のみを表すこともある。
クラスB滅菌器
クラスN滅菌器
クラスS滅菌器
クロージャ
無菌バリアシステムを閉鎖するために使う手段(密封すること)
クロージャの完全性
クロージャがあらかじめ定めた条件下で微生物の侵入を防止することを保証するクロージャの特性
け
こ
高圧蒸気滅菌:こうあつじょうきめっきん(蒸気滅菌)
較正:こうせい
測定器(洗浄器や滅菌器などの計器類)に表示された値が、基準となる正しい値(標準器の測定結果)と、どれだけ一致しているかズレているのかを調べ、測定器が正しい値を表示するように調整すること。「キャリブレーション」「校正」
工程異常:こうていいじょう
あらかじめ定めた許容範囲から1つまたは複数のプロセスパラメータが外れること。「エラー」
工程試験用具:こうていしけんようぐ(PCD)
(process challenge device:PCD)洗浄、消毒および滅菌プロセスに対する定義された抵抗性を示すように設計された用具。洗浄、消毒および滅菌プロセスの性能を評価するために使う。
個人防護具
コンディショニング
滅菌工程の始めの方で、滅菌剤を注入する前に器具全体をあらかじめ定めた温度および相対湿度またはその他のプロセス変数に到達させるための処理。
コールドスポット
「最低温度部位」滅菌温度が維持されている間の同一時刻で、最も温度が低くなる滅菌チャンバー内の位置、またはチャンバー内の製品(RMD)内の位置。
さ
最終滅菌:さいしゅうめっきん
製品(RMD)が無菌バリアシステム内で滅菌されるプロセス(工程)
再使用可能医療機器
(reusable medical device:RMD)医療機器メーカーが再使用または再生処理できるように製造した医療機器(器具)。メーカーが単回使用(使い捨て)を明記した滅菌済みの製品は含まない。
再使用コンテナ:さいしようこんてな
「滅菌コンテナ」繰り返し使うように設計された硬質の無菌バリアシステム
最大積載量
最低温度部位:さいていおんどぶい
「コールドスポット」滅菌温度が維持されている間の同一時刻で、最も温度が低くなる滅菌チャンバー内の位置、またはチャンバー内の製品(RMD)内の位置。
酸化エチレンガス滅菌
し
シーラー
シーリング
シール
接着面同士を1つに結合した部分のこと。接着面同士は接着剤または熱溶融によって1つに結合する。
シールの完全性:しーるのかんぜんせい
あらかじめ定めた条件下で微生物の侵入を防止することを確実にするシールの特性
シールの強さ:しーるのつよさ
シールの器械的強さ。
歯科用ハンドピース
時間依存型無菌性維持:じかんいぞんがたむきんせいいじ
(TRSM)滅菌後の無菌性有効期間は、包装形態などの条件にもとづいた時間(期間)によって規定されるという考え方。一定の時間が経過すると、無菌性が破綻すると考える。
始業点検
湿熱:しつねつ
微生物を死滅させるために、蒸気または液体の水(お湯)によって供給される湿り気のある状態での熱エネルギー。蒸気滅菌に使用される飽和蒸気も湿熱に含まれる。
重力置換式
重要プロセス変数
使用期限:しようきげん
「有効期限」その日までに製品(RMD)をしようすることが望ましい日付の表示。少なくとも年月で記載したもの。
蒸気滅菌:じょうきめっきん
消毒:しょうどく
器具(または人体)に生存する微生物の数を、使用に適した水準まで不活性化すること。微生物を全滅させる必要はなく、一部の病原微生物を対象として、病気が発症しないレベルまで数を減らすか弱らせる処理のこと。
消毒薬:しょうどくやく
消毒に使うプロセスケミカルズまたはそれらを組み合わせたもの。
仕分け
真空工程
浸漬洗浄:しんせきせんじょう
洗浄物全体を洗浄液中に一定条件で浸し、主に洗浄の化学的作用により洗浄する方式。洗浄物の内部に空気が溜まっていたり、洗浄液の外に器具がはみ出していると洗浄できていないので注意する。
事象依存型無菌性維持:じしょういぞんがたむきんせいいじ
「ERSM」滅菌後の無菌性有効期間は、あらかじめ定めた時間ではなく、滅菌物を使用するまでの保管や移送環境によって規定されるという考え方。滅菌物を床に落下したり包装が汚れる、濡れる、穴があく、破れる、シール部位がはがれる、包装材の劣化などの「事象(イベント)」がない限り半永久的に無菌性が維持されると考えます。決められた時間に達していなくても、包装や内部が汚染されたら、その時点で無菌性は破綻します。
す
据付時適格性確認:すえつけじてきかくせいかくにん(IQ)
(installation qualification:IQ)洗浄器や滅菌器などの装置と補助システムなどが、メーカーが定めた仕様通りに設置・接続されている証拠を確認し記録すること。
すすぎ
洗浄後に残留する洗剤の量を、水や処理水などで生物学的安全性が確認されているレベルまで減らすこと。洗剤を薄めたり水で洗い流して取り除くこと。
せ
Z値:ぜっとち
D値に10倍の変化をさせる熱滅菌または熱消毒プロセスで摂氏(℃)の単位で示される温度変化。
清拭:せいしき
水や洗剤などを含ませたガーゼなどで、製品(RMD)や医療機器表面の汚れを拭き取ること。
清拭洗浄:せいしきせんじょう
製品適格性:せいひんてきかくせい
医療機器などの製品が、本来備えるべき機能性・品質・完全性・安全性のこと。医療機器が人に使用しても障害を与えないレベルで維持されていることが必要。
製品ファミリー:せいひんふぁみりー
再生処理プロセスの目的に対して、同等であると判断された類似の属性を持つ製品(RMD)の集まり。製品ファミリーは、同一のプロセス条件で再生処理できる。材質、形状、汚染程度などの特性にもとづいて製品ファミリーを選ぶが、外観だけでは判断できないものもあるので、メーカーの取り扱い説明書や添付文書などの情報に従うことが大事です。
生物学的インジケータ:せいぶつがくてきいんじけーた(BI)
(biological indicator)あらかじめ定めた滅菌プロセスに対して、あらかじめ定めた抵抗性を示す育成可能な微生物を含む試験システム。各滅菌法ごとに選ばれた芽胞などの生きた細菌を入れたインジケータをPCDに入れて滅菌後、培養して菌の生育の有無を確認する。
積載形態:せきさいけいたい
滅菌器や洗浄器などに積み込む(積載)時の器具(RMD)の形と数、チャンバー架台内での配置と向きを規定した条件の組み合わせ。
積載重量
積載方法
積載容量
セット組
洗浄後の器具を、滅菌の包装ごとにまとめること。
洗剤:せんざい
洗浄作用をもつプロセスケミカルズ(化学薬剤)の総称。
洗浄:せんじょう
滅菌や消毒を効果的にできる程度まで、あるいは意図する使用に適するまで、洗浄液を使って対象物(器具)から汚染物を取り除くこと。*スポンジを泡立てて表面だけこすることを洗浄とはいわない
洗浄液:せんじょうえき
洗剤を水で薄めた洗浄に使う液体。
洗浄消毒器:せんじょうしょうどくき(WD)
(washer disinfector:WD)使用して汚れた器具を全自動で洗浄し熱水消毒できる洗浄器。ジェット水流による物理的な洗浄効果と洗剤の化学的作用によって、強力な洗浄力がある。乾燥工程があるが、外気への排気ダクトに直接接続されていない機種では、乾燥性能は劣る。
洗浄評価
洗浄不良
洗浄プロセス:せんじょうぷろせす
あらかじめ定めた清浄度を達成するための一連の活動または操作。
そ
た
タイプ1インジケータ
プロセスインジケータ(CI)器具が滅菌工程を通過したことを区別する
タイプ2インジケータ
特定の試験のためのインジケータ。真空式蒸気滅菌器の空気排除(真空の達成)を確認するボウィーディックテストのことをいう。
タイプ3インジケータ
シングルバリアインジケータ(CI)1つの重要プロセス変数に反応するもの。日本では流通していない。
タイプ4インジケータ
マルチバリアブルインジケータ(CI)2つ以上の重要プロセス変数に反応するもの。一般的に使われている包装内部用のCI。
タイプ5インジケータ
インテグレーティングインジケータ(CI)すべての重要プロセス変数に反応し、変色の条件がBIの死滅条件を満たしており、BIと相関している。外国で一般的に使われている包装内部用のCI。
タイプ6インジケータ
エミュレーティングインジケータ(CI)すべての滅菌工程の重要プロセス変数に反応し、合格と不合格条件の幅が最も狭く、特定の滅菌条件を精度よく判定できる。
タイムラグ(滅菌タイムラグ)
滅菌器のチャンバー内が設定温度に達してから、滅菌物(積載した器具)がすべて同じ温度になるまでの時間。
耐用寿命:たいようじゅみょう
すべての性能要求事項が満たされる期間。
タオル16枚法
タオルパック
脱イオン水:だついおんすい
供給水(水道水)に逆浸透やイオン交換などの処理を行って不純物を取り除いた水。
脱離:だつり
滅菌工程完了後に、チャンバー内と滅菌物から滅菌剤と反応物を取り除くこと。患者と作業者が滅菌剤にさらされないようにする。
単回使用医療機器
暖機運転
ち
チャンバー
超音波洗浄:ちょうおんぱせんじょう
超音波を洗浄液中に放射し、キャビテーションを発生させ物理的な力で洗浄する処理方式。
つ
て
D値:でぃーち
定められた滅菌プロセス条件下で、試験に用いる微生物数を1/10に減らすのにかかる時間の値。(90%を死滅させるのに要する時間:分)この値が大きいほど微生物の滅菌に対する抵抗性が高い(滅菌されにくい)ことになる。
適格性再確認:てきかくせいさいかくにん
バリデーション(IQ、OQ、PQ)で規程した再生処理プロセスが、引き続き許容できるものであることを確認するために、バリデーションの一部または全部を繰り返し実施して結果を記録すること。
点検
データロガー
添付文書
と
ドレイン/ドレーン
トレーサビリティ
「trace(追跡)」と「ability(可能性、能力)」の2つの単語をあわせた言葉で2つの意味があります。①標準器または計測器が、より高位の測定標準によって次々と較正され、国家標準・国際標準につながる経路が確立されていること②個々の器材(RMD)の購入履歴や再生処理履歴などの使用履歴を確認できること
取り扱い説明書:とりあつかいせつめいしょ
医療機器、装置、包装材などの操作や取扱いと、安全で効果的な使用方法を説明するメーカーから提供される文書。添付文書、カタログ、プロセスケミカルズなどの容器に貼付されるているラベルに記載された「使用方法」などを含む。安全データシート(SDS)は含まない。
な
軟化処理水:なんかしょりすい
カルシウムイオン、マグネシウムイオンを脱イオン処理などで除去した硬度成分が少ない水。
に
ぬ
ね
熱水消毒:ねっすいしょうどく
所定の条件で、熱水(80~95℃)作用により達成される消毒。
の
は
バイオバーデン
滅菌前の製品(RMD)の中または表面に存在する生育可能な微生物の数。
バイオフィルム
微生物が自身の産生する粘液とともに作る膜状の集合体。微生物が外部環境から身を守るための隠れ家。シンクや浴室のヌメリ、歯垢などがバイオフィルムである。
ハイスピード滅菌/フラッシュ滅菌
培養器
パックリリース用インジケータ
払い出し基準
パラメーター
パラメトリックリリース
日常の再生処理において、プロセスパラメーターがあらかじめ定められた許容範囲内であることを証明する記録にもとづいて、製品(RMD)が滅菌済みであると宣言すること。この方法は、生物学的インジケータ(BI)を使用しないが、バリデーションされたWDと滅菌器がなければ適用できない。
バリデーション
客観的な証拠を得て、恒常的に(いつも、毎回)あらかじめ定めた仕様に適合する製品(RMD)を作り続けられることを確立する手順。
バリデート
ある工程が、その通りに実行すると必ず同じ結果が得られることを検証(確認)し保証する(証拠を残す)こと。やり方の有効性を保証すること。
ハンドクラッシャー
ハンドピース
ひ
BDテスト:ボウィーディックテスト
非凝縮性ガス:ひぎょうしゅくせいがす(NCG)
(non-condensable gas:NCG)供給蒸気中に存在する凝縮しない空気や他の気体。
微生物バリア
(microbial barrier)あらかじめ定めた条件下で微生物の侵入を防止する無菌バリアシステムの特性
ヒヤリハット/ヒヤリハットレポート
事故につながる可能性があるできごと。事故につながると気づいて踏みとどまったできごと。手順や操作方法を省略したり間違ってやってしまったが、運よく事故や問題が起きなかったできごと。「ヒヤッとした」「ハッとした」段階で、未然に防げたできごと。この経験を報告する書式がヒヤリハットレポートというもの。レポートは、できるだけたくさん報告されるべきもので、たくさんのできごと(事例)を情報共有し予防・改善策を立てることで、重大な事故を防ぐことになる。
ヒューマンエラー
人の行為(行動)が原因で起こる事故やミス(失敗)のことです。人はミスをする生き物なので、ミスや事故をゼロにすることは難しいといわれています。できるだけゼロに近づけるためには、ヒヤリハットレポートの活用や、標準作業手順書(SOP)やマニュアルを整備して守ることが重要です。
標準作業手順書:ひょうじゅんさぎょうてじゅんしょ(SOP)
(standard operating procedure:SOP)再生処理の手順、方法、エビデンス(根拠)などを記載した手順書。
微生物:びせいぶつ
細菌、真菌、原虫およびウィルスなどの微小な生き物。目に見えるものから、目に見えないミクロの生物がいます。再生処理では、目に見えないものをターゲットにしています。
ふ
不動態被膜:ふどうたいひまく
フラッシュサイクル
フラッシング
チャンバーへろ過した空気、不活性ガスまたは蒸気の導入および脱気を交互に繰り返すこと。または、これらを滅菌物とチャンバーへ連続的に通して、滅菌剤と反応生成物をを取り除く手順。
プリコンディショニング
プレバキューム
プロセスインジケータ
タイプ1インジケータ。器具が滅菌工程を通過したことを確認するもの。滅菌テープや滅菌バッグに印刷されたもので、色の変化で滅菌器を通過したか未滅菌かを判断する。滅菌の達成を保証するものではない。
プロセスケミカルズ
製品(RMD)の再生処理に使う洗剤、消毒薬、中和剤、界面活性剤、防錆潤滑剤などの薬剤の総称。
プロセスチャレンジデバイス(PCD)
「工程試験用具」(process challenge device:PCD)洗浄、消毒および滅菌プロセスに対する定義された抵抗性を示すように設計された用具。洗浄、消毒および滅菌プロセスの性能を評価するために使う。
プロセスパラメーター(プロセス変数の値)
あらかじめ定めたプロセス変数の値。温度、時間、圧力、滅菌剤、洗剤および消毒薬の濃度などとともに、再生処理の製品(RMD)や包装の製品適格性に影響を与える装置のチャンバーなどにおける圧力や温度の変動速度などを含む。
フラッシュ滅菌/ハイスピード滅菌
プロセス変数
洗浄、消毒、包装または滅菌プロセスにおいて、その変化が有効性に影響を与える物理的または化学的特性。時間、温度、圧力、濃度、湿度などがある。
不織布
物理的インジケータ(PI)
(Physical Indicator:PI)滅菌器の計器類で測定・表示される値。温度、時間圧力などの変化を見て滅菌条件が達成されていることを確認し記録します。
へ
平衡時間:へいこうじかん
参照測定点が滅菌温度に達してから、滅菌物のすべての部位が滅菌温度に達するまでの時間。
ほ
ボウィーディックテスト
包装
包装材:ほうそうざい
包装システムの組み立て、またはシールに使用する材料
包装システム:ほうそうしすてむ
無菌バリアシステムと保護的包装の組み合わせ
飽和蒸気
保管:ほかん
自施設におけるリリース基準が達成されたもの(滅菌物)を、材料部で使用場所から請求があるまで一時的に留め置くこと。
保護的包装:ほごてきほうそう
組み立て時から使用時まで、無菌バリアシステムおよびその内容物(滅菌物)に対する損傷を防止するために設計した材料構成
保持時間:ほじじかん
参照定点と滅菌物のすべての点の温度が、継続的に所定の滅菌温度幅に保たれている時間。
ホットスポット
滅菌サイクルが一定の滅菌温度幅で制御されている時、同一時刻において最も温度が高くなる滅菌チャンバー内の位置。洗浄消毒および滅菌において製品(RMD)の製品適格性に最も大きな影響を与える位置。(温度が高い場所という意味だけでなく、製品適格性に最も影響を与える場所という意味で使われることもある)
ホローロード型
ま
マシーンリリース用インジケータ
マスター製品
再生処理の各プロセス(工程)が仕様通りに機能していることを確認することを目的とした製品ファミリーを代表する製品(RMD)。洗浄/消毒/滅菌においては、製品ファミリーの中でそれらが最も困難な製品(RMD)のことをいう。
マルチバリアブルインジケータ(CI)
2つ以上の重要プロセス変数に反応するもの。一般的に使われている包装内部用のCI。
み
む
無菌:むきん
定められた方法で対象微生物が検出されないことをいう(日本薬局方)。生育可能な微生物が存在しないこと。滅菌物の無菌性を調べるには、それぞれの器具を直接培養して細菌が生育しないことを確認しなければならない。すると、それらの器具は患者に使えなくなる。直接調べる代わりの方法が工夫されている。
無菌バリアシステム
微生物の侵入防止および使用時点まで滅菌物の無菌性を保つために必要な最低限の包装。
無菌性保証水準:むきんせいほしょうすいじゅん(SAL)
(sterility assurance level:SAL)滅菌後の製品に1個の微生物が存在する確率。10の何乗分の1という確率で、一般的には10-nと書く。nの数字が大きいほど、滅菌後の微生物の存在確率は低くなる。この確率は非常に低い数に減らせるが、決してゼロにはできない。
無菌操作:むきんそうさ
無菌を維持するために管理された方法で滅菌器具を操作する(使う)こと。
め
滅菌:めっきん
製品(RMD)を生育可能な微生物が存在しない状態にするために使う(行う)バリデートされた(やり方と結果が保証されている)プロセス(工程)。
日本薬局方では「すべての微生物を殺滅または除去する工程」と定義されています。また医療機器や薬品などでは、生育可能な1個の微生物が存在する確率(可能性)を100万分の1(10-6:10のマイナス6乗)にすることをいいます。
滅菌管理部門⇒滅菌供給部門
滅菌器
滅菌供給部門:めっきんきょうきゅうぶもん(CSSD)
(central sterile supply department:CSSD)医療施設で再使用可能医療機器(RMD)の再生処理を行う部門。(滅菌管理部門ということもある)
滅菌工程:めっきんこうてい
あらかじめ定めた無菌性についての要求事項を達成するためのに使うバリデートされた(やり方と結果が保証されている)プロセス(工程、一連の行為または操作)。
滅菌コンテナ
滅菌サイクル
滅菌剤:めっきんざい
あらかじめ定めた条件で無菌性を達成する十分な微生物の殺滅能力を持つ物理的または化学的物質、またはその組み合わせ。物理的なものには放射線や熱滅菌がある。化学的なものはエチレンオキサイド、過酸化水素、ホルマリンなどがある。
滅菌剤曝露:めっきんざいばくろ
滅菌条件
滅菌タイムラグ:めっきんたいむらぐ
チャンバー内の場所であらかじめ定めた滅菌プロセスパラメータ(滅菌条件)が達成されてから、積載された製品(RMD)のすべての部分であらかじめ定めた滅菌プロセスパラメータが達成されるまでの時間。チャンバー内が所定の条件を満たしてから、すべての滅菌物が同じ条件になるまでに時間差ができる。この数値が大きいほど、滅菌物の内部が所定の滅菌条件に達するまでに時間がかかる。
滅菌テープ
滅菌バッグ
滅菌プログラム
滅菌プロセス:めっきんぷろせす
あらかじめ定めた無菌性についての要求事項を達成するための一連の活動または操作。エチレンオキサイド滅菌の例では、コンディショニング、滅菌剤曝露、フラッシング、エアレーションの各工程の一連の捜査を意味する。
滅菌不良
滅菌保持時間:めっきんほじじかん
あらかじめ定めた許容範囲内で、滅菌プロセスパラメータが維持される時間。蒸気滅菌の121℃、15分間の滅菌条件の例では、121℃以上で15分間保持することが要求され、15分間が滅菌保持時間となる。
滅菌保証
滅菌ラップ
も
モニタリング(監視)
必要または期待される瀬能レベルからの変化を特定するために、状態を継続的にチェック、確認調査、または状態の確認をすること。温度、圧力、時間などのプロセスパラメータ以外にも製品(RMD)や包装の品質確認、作業内容の確認も含まれる。
や
ゆ
有効期限/有効期間
「使用期限」その日までに製品(RMD)を使用することが望ましい日付の表示。TRMS(時間依存型無菌性維持)の考え方で、有効期間は施設ごとに決められる。年月日の記載が望ましい。
油膜除去:ゆまくじょきょ
製造された医療器具を出荷する時に、製品を保護するため油でコーティングされることがある。この保護油が付いたまま滅菌すると、器具の表面に油のシミができてしまい落とせなくなるので、初めて滅菌する前には油膜を取り除いておく。「新品処理」ともいう。油膜除去専用の洗剤を使って洗うが、親水性の油を使用している場合は、通常の洗浄でも油膜を除去できる。器具の添付文書などで確認する。
ユーティリティー
滅菌器、洗浄消毒器(WD)などについて、外部から供給を受けるもので、それらの装置が機能を発揮するのに必要なもの。例えば、電気、水、圧縮空気、排水など。
よ
用手洗浄:ようしゅせんじょう
洗浄装置(洗浄器)を使わずに、次の処理または使用に適するレベルまで汚染物を取り除くこと。
ら
ラップ材
り
リコール(回収)
使用現場に供給(払い出し)した滅菌物に何らかの滅菌不良あるいはその疑いが見つかった時に、その滅菌物群(ロット)すべてを回収すること。
リスク
一般的には「危険性」や「危険度」という意味です。その他に、被害の影響の大きさと被害が発生する可能性(確率)、その両方の組み合わせで使われる言葉です。
リリース(払い出し)
再生処理の結果にもとづいて滅菌物を臨床で使用する許可、または再度再生処理してもよいという許可。
リリース基準
各プロセスで、次のプロセスに移行するための判断基準。
る
れ
ろ
ロット
ロードリリース用インジケータ
わ